【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。那須川天心さんがボクシング転向2戦目に臨み、メキシコのバンタム級王者のルイス・グスマンに判定で勝利を収めデビュー2連勝を飾りました。

 キックボクシングで数々の功績を残してきた那須川さんですが、ボクシング転向の裏には人知れず努力したり、プレッシャーがあったりすると思います。過酷な挑戦ではありますが、後世に語り継がれる“転身”になると期待しています。

 そこで今回は「転身」をテーマにした作品を紹介したいと思います。ゲーマーからプロレーサーに転身するという、驚きの実話を基にした映画「グランツーリスモ」(2023年)です。タイトルの「グランツーリスモ」は、全世界でシリーズ累計9000万本以上を売り上げたリアルドライビングシミュレーターゲームです。

 主人公の少年ヤン・マーデンボローは「グランツーリスモ」に明け暮れ、父からはゲームをやめるようにたしなめられる日々を送っていました。そんなヤンにビッグチャンスが訪れます。世界中の「グランツーリスモ」のトッププレーヤーを選抜し、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーを育成するプログラム「GTアカデミー」から誘いを受けるのです。

 ヤンはゲーム大会で勝ち上がり、GTアカデミーへの参加権を得ます。しかし、当然ながらバーチャルとリアリティーの違いに直面します。ゲームと違って強烈な重力もかかるし、事故をしてもリセットできない。求められるのは強じんな肉体と精神力です。

 そんなヤンを指導する元レーサーのジャック・ソルターも最初はゲーマーが通用するワケがないとバカにしていたんですが、次第にヤンの才能に希望を見いだすようになります。過酷なトレーニングや挫折を乗り越え、ヤンがプロレーサーを目指す過程をドラマチックに描いています。レースシーンは大迫力ですし、エンジン音にテンションが上がります。まさに車版「トップガン」のようで胸アツです! 公開中ですので、ぜひ劇場でご覧ください。変わりたいと思っているあなたの背中を押してくれる1本だと思います! 

 ☆ありむら・こん 1976年7月2日生まれ。マレーシア出身。玉川大学文学部芸術学科卒業。ローカル局のラジオDJからキャリアをスタートさせ、その後映画コメンテーターとしてテレビ番組やイベントに引っ張りだこに。最新作からB級映画まで年間500本の作品を鑑賞。ユーチューブチャンネル「有村昆のアリコンch」で紹介している。