格闘技イベント「RIZIN.44」(24日、さいたまスーパーアリーナ)に臨む山本アーセン(27)が、復帰後2連勝を狙う。

 同大会ではDEEPフライ級GP覇者の福田龍彌(31)と対戦する。19日に都内で練習を公開したアーセンは、レスリング仕込みの軽快な動きを披露。2年9か月ぶりの復帰戦で判定勝利を収めた5月の伊藤裕樹との試合を振り返りつつ「正直、前回の試合は隙がありすぎた。総合格闘技では、ちょっとでも隙を見せたらそこを突かれてしまう。今回の試合では、もう見せない」と誓った。

 約4か月ぶりの試合に向けても、決して順風満帆ではなかった。ケガの影響で準備が間に合わず、一時は回避する可能性もあったという。だが、福田との対戦は自らの希望であったため、「もし試合を回避したら、(福田との対戦は)なくなるよと言われたので、それはダメだと。それだけやりがいのある相手だし、福田選手とやることで今の自分の力も分かる」と闘志を燃やす。

 あえて福田を選んだ理由も明確だ。「倒したい、この人の首が欲しいと心から思える相手。何が起きるか分からない試合だと思うので、目を離さないで見てほしい」。アーセンにとって真価を問われる一戦になる。