藤井聡太七冠(21)と永瀬拓矢王座(30)が対決する第71期王座戦(日本経済新聞社主催)5番勝負第2局が12日、兵庫県神戸市の「ホテルオークラ神戸」で行われた。
第1局は藤井七冠が得意の先手番でまさかの敗戦。第2局を先手番で迎える永瀬王座がどのような戦型を取るかが注目された。
一般的に将棋は先手番に戦型の選択権があり、後手番は先手番の選んだ戦型を受けて駒組を行う流れになることが多い。この日の永瀬王座は藤井七冠のお株ともいえる「角換わり」という〝土俵〟を選択した。これに対し藤井七冠にしては珍しい「右玉」という陣形で対応し、序盤戦は互角の形勢で進んでいった。
お互いに持ち時間を使い切り、前局同様に1分将棋に突入。正確な読みに基づいた終盤戦の鋭い攻めが藤井七冠の持ち味とされるが、永瀬王座の玉をけん制しつつも自玉を守り切る「入玉」(=王の駒が相手の陣地に入ること)を選択。
将棋は相手の陣地に進む動きをする駒が多く、逆に自陣に向けて動ける駒が少ないため、相手の玉が自陣に入り込むと攻め切るのが非常に難しくなる。これは永瀬王座の棋風「負けない将棋」そのもので驚きを呼んだ。
一方、永瀬王座も入玉すれすれまで粘り続けたが、最後は藤井七冠が見事にしとめ、214手で終局した。まさにお互いのお株を奪い合う展開。「お前にできることは、俺にもできるぞ」という声が聞こえてくるような熱戦だった。
これで対戦成績は1勝1敗のタイ。第3局は9月27日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われる。











