元ジャニーズJr.石丸志門氏と大島幸広氏が30日、国会内で開かれた立憲民主党「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席。ジャニー喜多川氏の性加害をめぐり「外部専門家による再発防止特別チーム」が突き付けた藤島ジュリー景子社長への〝辞任勧告〟に言及した。

 再発防止特別チームは29日の会見で、ジャニー氏による性加害を認定し、性加害の背景として同族経営によるガバナンス不全を指摘し「事務所が解体的出直しをするため、藤島ジュリー景子社長は辞任すべき」と提言した。

 石丸氏は「私たちジャニーズ性加害問題当事者の会としては(ジュリー氏の)退任を望んでいるわけではありません。逆に残っていただいて1人ひとりと顔を合わせて、代理人を通さずに直接謝罪し、そして救済活動に残りの人生にささいでいただく。これがジュリー社長の最も負担の少ない残りの人生になるのではないかと信じております」と語った。

 再発防止特別チームの調査報告を受けてジャニーズ事務所は近日中に記者会見を行う。一部でジュリー氏の〝欠席情報〟も伝えられているが「体調不安説なども報道では見ましたけれども、私たちも体調は悪いです。今、倒れてもおかしくない状況でここに来ています。一度や二度ではありません。体調不良ということで会見ができない、会見に出てこないというのは、実際に体調不良ならば、明確にしてもらいたい。単にメンタルの問題であれば、代表取締役として(会見に)出席する責任はあると思います」(石丸氏)と厳しく指弾した。
 
 大島氏も「退任して逃げるようなことはしないでほしいです」とした上で「もし本当に体調がかなり悪くて会見に出れないのであれば、被害者の前には出てきてほしい。直接、(ジャニー氏の性加害を)認めて謝る。被害者にはそうしてほしいですね」と訴えた。

 社長を辞める前に〝やるべきこと〟は山積している。石丸氏はジュリー社長の〝ケジメのつけ方〟について「最終的にが、いつになるのかにもよると思います。例えばいま19歳、20歳の若い人が、性被害を受けていて、でも今はグルーミングの状態にあって告発できない。特に体にもメンタルにも症状が出ていない。ところが30代、40代になって初めて発症する。私が病気を発症したのは36歳の時でした。そういうケースを考えた時に、この問題は5年、10年でかたづく問題ではないと思う」とピシャリ。

 続けて「この問題が完全に解決したと、被害者側がすべて納得するまで藤島ジュリー社長は、その任に就き続けるべきです」と語り、安易な社長の辞任は〝逃げ〟であるというスタンスを明確にした。