嵐の櫻井翔(41)が主演した1月期の日本テレビ系連続ドラマ「大病院占拠」(土曜午後10時)の続編が、来年1月期の同枠で浮上していることが分かった。ただ、ジャニーズ事務所は故ジャニー喜多川前社長の性加害問題で国連当局から厳しく追及されるなどしており、同作続編への影響が懸念されている。
櫻井は1月期の「大病院占拠」で、大病院を占拠した武装集団に立ち向かう捜査官を演じた。ジャニーズの後輩、Sexy Zoneの菊池風磨が武装グループのリーダー役を好演。平均世帯視聴率は7・1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、近年の土曜10時枠では健闘した。
日テレ関係者は「『大病院占拠』の最終回が3月に放送された後、同作の公式サイトのトップページでは『また会う日まで』と続編をにおわせていました。その続編が来年1月期の土曜午後10時枠で浮上していると局内資料で示されたんです」と明かす。
ただ、ジャニー氏の性加害問題をめぐり、櫻井とジャニーズには逆風が吹いている。
櫻井はキャスターを務める日テレ系「news zero」でなかなかこの問題に言及せず、SNS上で疑問視された。ジャニーズも国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会から4日、厳しく追及された。同部会は来年6月に同理事会に報告書を提出する予定。被害者救済など問題は山積みで、一定の解決を見せるまでは時間を要する。
連ドラと性加害問題は別次元の話ではあるが、「ジャニーズの対応が後手後手で、日テレがジャニーズタレントを重用すればネットユーザーやスポンサーから理解が得られるかは不透明です」(テレビ局関係者)。
日テレ以外の他局では〝ジャニーズ離れ〟が少しずつ進んでいる。
「TBSは一連の問題を熱心に取り上げ、フジテレビはジャニーズを退所した〝辞めジャニ〟を番組に起用するようになっています」(同)
「大病院占拠」の続編は、日テレからまだ正式発表されていない。
「性加害問題の進ちょく状況によっては『大病院占拠』の続編の延期、もしくは取りやめもあり得ると思います」(前出日テレ関係者)
連ドラの続編はひと筋縄ではいかないケースがある。他局でいうと、TBSは「半沢直樹」(13年)の続編を早期に実現させたかったが、さまざまな事情が重なって続編の放送(20年)までに7年もかかった。
ジャニーズが性加害の被害者に真摯に対応することが何よりも望まれるが…。