王者の底力を発揮できるか。柔道男子100キロ級で東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27=パーク24)が9日、スペイン合宿を終えて羽田空港に帰国した。
東京五輪後は、2度の国際大会でいずれも初戦敗退。苦しい戦いが続いていたが、先月のグランドスラム(GS)ウランバートル大会は3位に入った。ウルフは「パフォーマンスとしては技の力だったりとか、試合の組み立てというところでかなり戻ってきている。改善点も見つかったので、今の状態にプラスアルファで力をつけていければ」と手応えを口にした。
来年に迫るパリ五輪を前に、ライバルの飯田健太郎(25=旭化成)が世界選手権で2年連続の2回戦敗退に終わるなど、同階級の日本勢は結果を残せていない。それだけに、ある柔道関係者は「重量級は本当に恐ろしい階級なので、獣のウルフじゃないと世界で勝てない。普通の日本人は顔が真っ赤になったら、パフォーマンスが下がってくるけど、ウルフはリミッターを外すことができるので逆境に強い」と完全復活を期待した。
代表争いが混迷する中、今後も重要な大会が控える。ウルフは「五輪まで1年しかないので、自分が100キロ級の第一人者だというところをアピールできるようにしたい」。金メダリストのプライドを胸に、連覇への挑戦権をつかみ取る。











