格闘技イベント「RIZIN.43」(24日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)で、前RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ(33=ブラジル)が鈴木千裕(23)に完勝。規定によりノーコンテストで空位となった王座への返り咲きを誓った。

 当初、王者としてV1戦に臨むはずだったクレベルだが、前日計量で既定の66キロを400グラムオーバーでクリアできなかった。これを受けて王座はく奪となり、試合は「タイトル認定試合」として開催。鈴木が勝った場合は王者として認定され、クレベルが勝てば試合はノーコンテストで王座は空位になる形でゴングが鳴らされた。

 前日計量で号泣する姿を公にし、コンディションが心配されたクレベルだが、入場では鬼気迫る表情で登場。ボンサイ柔術の同門であるRIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザらから鼓舞されつつ、リングインした。

 試合はいつも通り、鬼神のごとき強さだった。蹴りを放ちながら距離を取ったクレベルは、パンチを打ちながら前に出て鈴木の右脚に組み付くことに成功。そのまま相手の重心を崩してテークダウンし、ハーフガードから脚を抜いて開始から約1分半でマウントポジションを取った。

 そこからパウンドとヒジの雨あられ。さらに右腕を取りながら首を狩ってS字マウントの体勢を取ると、最後は1ラウンド2分59秒、腕十字固めでタップを奪った。これにより試合はノーコンテスト裁定となり、フェザー級王座は空位となった。

 試合後、マイクを持ったクレベルは「すいませんでした。体重をつくれなかった。階級オーバーでも戦ってくれてありがとうございました」と謝罪した上で、試合が行えたことに感謝。続けてポルトガル語で「自分の心を信じること、気持ちを強く持つことが大事だと思います。やりたいことを信じてやることが大事です。皆さまも難しいこと、病気や困難に立ち向かう時は信じてください。道が開けるので」とファンに呼びかける。

 さらに榊原信行CEOに「榊原さん、いつもチャンスありがとうございます。自分の次、タイトルマッチでお願いします。相手誰でもいつでも、私待っています」と、王座返り咲きを誓うと、最後に「1、2、3、ボペガー!」と叫んだ。