【東スポ音楽館】デビュー30周年を迎えた演歌歌手・市川由紀乃の最新シングル「花わずらい」(作詞・松井五郎/作曲・幸耕平)は、「納得するまで歌った」とレコーディングに妥協を見せなかった一作だ。

 ――新曲はどんな作品ですか

 市川「一夜わずらう恋心を歌っています。この女性はどん底にいる中でも『枯れやしません 花はまだ』と歌詞にあるように、強い決意を持った女性でもあるんです。作詞の松井先生も『この主人公の女性は決して悲しくはない』とおっしゃっていましたが、切ない女心の中に強さを感じさせる歌です」

 ――新曲はサビから始まります

 市川「いままでオリジナルではサビ頭の歌がなかったので、作曲の幸先生にお願いしました。先生もサビ頭の歌を作りたいと思っていたようで、同じ思いで作っていただきました」

 ――サビ頭の歌がいいなと思ったキッカケは?

 市川「一番おいしいところを最初に耳にしていただいて、このサビの部分が頭から離れないっていう歌がほしかったんです。クリスタルキングさんの『大都会』が、一度聞くと頭から離れなかったように、これからの歌手人生でこういう楽曲が必要になってくるかなって思って頼みました」

 ――サビ頭の歌は歌い方も違う

 市川「歌いながら助走をつけてサビに入るのがこれまでの歌ならば、前奏という短い助走で、どれだけ気持ちを高めて歌に入れるかというのがこの『花わずらい』。いままで味わったことのない感覚ですね」

 ――レコーディングはどうでしたか?

 市川「今回は自分が歌ったものを聞く、また歌って聞くということを繰り返したのですが、幸先生からのアドバイス通り歌ったつもりでも、それほどできていない。この繰り返しで、結構、悩みました。この曲は妥協したくなくて、レコーディング当日も、何回も歌いました。『これでいいんじゃない』って言われるのが嫌で、『これがいい』と言われるまで何度もブースに入って歌いました」

 ――今年も秋にはリサイタルを行う

 市川「10月4日にLINE CUBE SHIBUYAでリサイタルを行う予定です。やっぱり歌ってみたい楽曲もあるし、新しくアレンジして挑戦してみたい楽曲もあります。いまからいろいろ考えていますので、楽しみにしていてほしいです」