故・ジャニー喜多川氏からの性被害を告白した元ジャニーズJr.中村一也氏(36)が20日、立憲民主党の「性被害・児童虐待」国対ヒアリング終了後、報道陣の取材に応じた。

 中村氏は2002年10月19日、東京ドームでタッキー&翼のデビューを記念したコンサートがあった夜に、ジャニー氏からの性被害を受けたことを明かした。

 ジャニー氏から同じ性被害を告白したカウアン・オカモトや橋田康、二本樹顕理氏は、今国会で児童虐待防止法の改正を訴えたが、21日に会期末を迎えることで見送られた格好となった。

 中村氏は法務省や警察庁、こども家庭庁など政府からの児童虐待防止法改正に対する見解に「検討ということだけで(改正に向けての積極性が)まったく感じられませんでした。これだけ声を上げているので、法改正をしてもらいたいですけど、検討という形で逃げられている感じで話にならないです」と語った。

 ヒアリングの質疑応答の際、ジャニー氏からの性被害を告白したことで、SNSで誹謗中傷を受けたという。

「『お金をいくらいただいたの?』『嘘をついて楽しいですか?』とか。(性加害は)本人にしかわからいことなのですが、心ない人が。多くはないですけど…一方で、応援してくれる声も多いので、それを糧にしています」(中村氏)

 ジャニー氏の性加害疑惑は1999年に週刊文春が「セクハラ」として報道した。これを受けてジャニー氏とジャニーズ事務所が発行元の文藝春秋を提訴し、一審で東京地裁は「真実と信ずる相当の理由があったとはいえない」として名誉棄損を認定。ところが、その後、東京高裁は性加害を伝えた記事の真実性を認め、判決は2004年に最高裁で確定している。

 中村氏はジャニー氏に対する思いを聞かれると「2004年に最高裁で決まっていながらも、ここまで被害が拡大した。最終的にはカウアンさん、ほかにもいるかもしれないですけども、(被害は)相当の人数になると思うので、考えると言葉がないですね」と語った。