〝最短ルート〟で頂点を目指す。ボクシングの前WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(34=志成)が、WBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)との頂上決戦に改めて強い意欲を示した。

 井岡は24日に大田区総合体育館でWBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)に挑戦する。昨年末の統一戦はドローに終わり、念願のエストラーダ戦から後退。19日の公開練習では「まずはこの試合でタイトルを保持するというのが最低条件」と、野望の実現へ必勝を誓った。

 保持していたWBOのベルトを返上してまでダイレクトリマッチを選択した。指名挑戦者だった現WBO王者・中谷潤人(25=M・T)との対戦が流れたため、一部では井岡が「逃げた」との批判もある。それでも、あえてフランコとの完全決着を最優先させた。

 元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏は井岡の決断について「マッチメークについて僕はどうのこうの言えない」としながらも「リマッチで勝ちたいのがあると思うし、エストラーダとやりたいと何年も前から言ってたので」と理解を示す。国内のファンからは日本人対決を望む声も多いが「海外の評価では中谷と井岡よりも、エストラーダと井岡の方がたぶん(期待が)デカいのかなと。中谷選手も相当強いですけどね。いま一番楽しみな選手ですから」と解説した。

 その上で「一翔は、だいぶ国内で積み上げてきたので。片や中谷選手はスーパーフライでまだ王者になったばかり。一翔が次のリマッチに勝ってエストラーダと決まれば面白いし、中谷選手が別の防衛戦で勝って、その後で(2人が)やるのも面白い」と今後の展開に期待。より大きな舞台に進むため、自身の決断の正しさを証明するため、フランコ戦は負けられない大一番となる。