ドワンゴ創業者の川上量生氏(54)が1日、オンライン大学の設立に向けた記者説明会に登壇。日本財団の笹川陽平会長らとともに構想を語った。

 日本財団と株式会社ドワンゴは、新しい教育システムの構築に関する包括提携を結んだ。具体的な取り組みとして、一般社団法人日本財団ドワンゴ学園準備会を設置し、日本発の本格的なオンライン大学「ZEN大学」(仮称)の設立を予定している。

 同大学は「収入格差」「地域間格差」「男女格差」といった、〝教育格差〟の解消が狙い。2025年4月ごろの開校を目指し、今年秋ごろには通信制大学として認可申請予定だという。大学名には宗教としての「禅」の意味合いはなく、海外で認知されている「東洋の神秘、知性」といったものを象徴する意図がある。

 川上氏は、オンライン大学の〝意義〟を「授業の質と量を上げられること」とした。

「オンライン授業は1つの授業を何人が見ても構わない。それを授業のうまい、詳しい先生がやればいい。授業の動画は何度も作り直して、質の高いものを作ればいい。これは生徒さんの授業料から成り立っているのであれば、生徒の数が増えれば増えるほど授業の質を上げ、量を増やせる」とメリットを挙げた。

 すでにN高やS高といった、生徒数2万5000人を誇る単位制通信制高校も運営している。その特徴は「高いレベルのIT教育」だ。

「ITの教育についてはN高での実績がある。IT企業であるドワンゴが持つ、新卒エンジニアのためのプログラムを高校生用に3年間に引き延ばしたものがある」と説明。そのクオリティーはIT業界でも話題になったらしく、オンライン大学での教育にも自信を見せる。

 AI分野についても「最近はチャットGPTが話題になってますけど。AIをこれからどうやって使っていくのか、そういったことが身につく設計にしたい。N高では、グーグルなどの『ツール』を普通に利用している。学校生活のコミュニケーションをする中で自然に身につくような設計にしてます。それを踏襲したい」と明かした。