歌舞伎俳優・市川猿之助(47)と40代俳優Xの仲が注目を集めている。Xは付き人にして一連の事件の第一発見者。知名度は猿之助のほうが圧倒的だが、時にはXの方が立場上位だったことも…。2人のいびつな関係を追った――。
先月18日、東京・目黒区の自宅で猿之助は意識もうろう状態で発見された。2階リビングには父の市川段四郎さんと母親が倒れており、その後死亡を確認。死因は「向精神薬中毒」だった。
第一発見者は自宅を訪れた女性マネジャーと40代俳優のX。現場には猿之助の〝遺書〟が残され、Xの名前と愛を伝える言葉、遺産相続の意向を示す内容も書かれていた。同氏は捜査当局から事情聴取されている。
「Xさんは聴取で事件への関与を否定している。深い関係についても否定しています」(捜査関係者)
ただ、猿之助がXと親しかったのは、梨園では公然の秘密だった。
知名度ではもちろん猿之助のほうが圧倒的だ。Xの番組出演に力を貸すこともあったという。例えば、猿之助が出演した近年の連続ドラマやバラエティーにXも出ている。テレビ局関係者は「これは猿之助さんのサポートのおかげ」と断言する。
梨園ではかねて、猿之助のほうがXに依存して見えたことに心配の声が上がっていた。梨園関係者は「猿之助さんは澤瀉屋で絶対的な存在ですが、Xさんは付き人の立場ながら堂々とモノを言えたんです。猿之助さんのドラマの演技にダメ出しまでしていた。いびつな関係だと思っていました」と首をすくめる。
これは2人のドラマにおける〝芸歴〟に起因している可能性がある。前出テレビ局関係者の話。
「猿之助さんのドラマ出演が本格化したのは2000年代から。かたやXさんはドラマで活躍した父を持ち、自身は1990年代からドラマに出演していた。知名度は猿之助さんのほうが上でも、ドラマのキャリアでは自身が〝先輩〟との認識があったのかもしれません。だから、猿之助さんに助言することもあったのでは?」
Xは6月1日発売の「週刊文春」で直撃取材を受けた。Xがメディアにキャッチされたのは初で、猿之助との親密すぎる関係性を完全否定している。猿之助をめぐっては自殺ほう助容疑で近く「逮捕」という情報もある。事件は風雲急を告げている。