演歌歌手・小林幸子が25日、新潟県長岡市山古志地区(旧山古志村)にある「小林幸子田」で田植えを行った。

 2004年の中越地震で甚大な被害にあった山古志地区に復興のシンボルとして06年に作られた田んぼで、毎年、地元の小学生とともに米作りをし行ってきた。今年は農業のトークイベントで一緒になった東京農業大学の江口文陽学長、同大学の学生も参加した。

 15回目となる田植えを行った小林は「一緒に田植えをした小学生は中越地震のことを知らないけど、地震のことを忘れないためにも、これからも米作りは続けていきたい」と語った。

 これまで収穫した米は、復興米として被災地に送っていたが、今年からは「こども食堂」に提供する。小林は「子供は宝です。子供がおなかいっぱいになって笑顔でいてくれることが、私にできることかなって思った」という。

 今年は観光大使を務める山梨県甲州市で、ワイン用のブドウを栽培する農園「さっちゃん葡萄園」を開設。米作りに加えワイン作りと、農業に力を入れている。小林は「本当に農業はやって楽しい。農業も変わってきていますから、ぜひ多くの人にこの楽しさを感じてほしい」と語った。

 農業に積極的に取り組む小林に江口学長は「農学を目指す学生は全体の3パーセント。小林さんが米やワインに携わることで農業の魅力を多くの人に伝えてもらいたい」。今後、東京農大からバックアップも受けて、米の収穫量アップや品質向上を目指すという。