日本で“タイソン”と呼ばれた男2人に思わぬ形で因縁が生まれた。元ボクシング世界5階級制覇王者・メイウェザーへの花束投げ捨てで話題となったごぼうの党の奥野卓志代表(49)と“所沢のタイソン”こと久保広海氏(40)が格闘技大会の観客席で乱闘劇を引き起こした。

 2人が衝突したのは21日、都内で行われた朝倉未来がプロデュースする1分間格闘技「BreakingDown8」の会場だ。奥野氏が招待席で観戦していたところ、久保氏を見かけた。「なんとかのタイソンで、所沢の地名が出てこなくて、『ふかしのタイソンがおるやん』って言ったら、突っかかられた」と奥野氏は振り返る。

 久保氏は「メイウェザーに花束を投げたやつ」と奥野氏を認識していたものの「ふかしの――」の一言にブチ切れ、胸倉をつかんで、乱闘となった。すぐさま朝倉やセキュリティーが止めに入り、2人は会場から引き離されたが、試合中だった客席は騒然となった。

 久保氏は“所沢のタイソン”と呼ばれ、ケンカ3000戦無敗の伝説を誇るも多くの謎に包まれ、一昨年に自著「所沢のタイソン」を出版。剛腕伝説の一端がひもとかれた。

 一方、奥野氏も武勇伝には事欠かない。高校時代は「目が合っただけで関西弁で殴りにかかっていた」というほどのヤンチャぶりで、森田まさのり氏の漫画「ろくでなしBLUES」の主人公・前田太尊(たいそん)になぞらえ、吉祥寺かいわいでは“リアル太尊”と恐れられていたほどだ。

 昨年はドバイで、メイウェザーの取り巻きから集団暴行を受けたことで、2メートル以上ある黒人のボディーガードとの対戦を指名したかと思えば、ユーチューバーでプロレスラーのシバターとリングで対戦するなど血気盛んで、怖いもの知らずだ。

 久保氏は自身のユーチューブにこの日の乱闘劇を動画に投稿。奥野氏を駐車場まで追いかけ、「あいつと会わせろよ。許せねえ」と吐き捨てれば、奥野氏は「お遊びじゃすまさんぞ。このガキ!」と怒り心頭。2人が街中で出くわすようなことがあれば危険な状態となってしまった。