衝撃のKO勝ちだ。ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦(20日=日本時間21日、米ラスベガス)で前WBOフライ級王者で同級1位の中谷潤人(25=M・T)が、同2位のアンドルー・モロニー(32=オーストラリア)を12回2分42秒KOで下し、2階級制覇を達成した。
2ラウンド(R)に右アッパー、11Rに左ストレートでダウンを奪って圧倒。3Rに偶然のバッティングで眉間から出血するアクシンデントがあったものの、フィニッシュは強烈だ。最終12Rに右パンチを当てて体を沈めると、豪快な左フック一閃。タフなモロニーのアゴに直撃しマットに沈めた。
モロニーは失神してしばらく動けないままで、〝ボクシングの聖地〟ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで鮮烈のKO勝ち。SNS上でも「破壊的なKO勝利だ」「今年最高のKOの一つ」「ナカタニが今年のKO・オブ・イヤーを獲得だ」「ナカタニは本物の男だ」との声が上がり、海外のボクシングファンにも衝撃を与えた。なかでも、最も権威のある米リング誌の年間KO賞「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」の候補に挙げる声も多かった。
試合後にオンライン取材に応じた新王者は、衝撃パンチについて「ずっと練習してきたパンチ。感覚もなく出た。スムーズに出て、スムーズに倒れていった」と明かし、狙いすました一発だったという。世界中のボクシングファンにアピールする一発を決めて「楽しかったし、気持ちよかった」と声を弾ませた。
昨年10月にWBO世界フライ級王座を返上。これで2階級制覇を達成したが、「まだまだベルトを取りたいと思う」とした上で「統一戦がやりたい。チャンピオンは誰でも」ときっぱり。早くも団体間の王座統一に目を向けた。もちろん、その権利は十分ある。〝聖地〟で価値あるKO勝利となった。












