永瀬拓矢王座への挑戦権をかけた、将棋の第71期王座戦・挑戦者決定トーナメント1回戦の藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋王・棋聖=20)と中川大輔八段の対局が10日、東京・将棋会館で行われ、87手で藤井竜王が勝利した。

 8大タイトルの中で唯一挑戦経験がない王座戦は藤井竜王にとっては「鬼門」。デビュー1年目はベスト4まで進出したものの、準決勝で斉藤慎太郎八段に敗戦。翌年は挑戦者決定T初戦で佐々木大地七段に敗退。20年は2次予選決勝で〝藤井キラー〟の大橋貴洸七段に敗れ、21年は深浦康市九段に敗戦。昨年も挑戦者決定T1回戦で大橋七段に敗戦。8割を超える高勝率を誇る、藤井竜王にとっては相性の良くないタイトル戦といえる。

 快勝した藤井竜王は「このタイトルは結果が出ていないので、少しでも上を目指したい」と淡々と語った。

 藤井竜王は仮に現在進行中の名人戦でタイトルを獲得し、叡王、棋聖、王位を防衛した上で秋に行われる王座戦でタイトルを獲得すると、前人未到の八冠制覇となる。

 藤井竜王は2回戦で木村一基九段対村田顕弘六段の勝者と対戦する。