渡辺明棋王(名人=38)に藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖=20)が挑戦する第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負・第4局が19日、栃木県・日光市で行われ、132手で藤井竜王が勝利。シリーズ通算3勝1敗で棋王位を奪取し、史上最年少の六冠を達成した。

 目まぐるしくAIの評価値が上下する難解な対局だったが、最後は藤井竜王が鮮やかな寄せで勝利をものにした。史上最年少の六冠制覇に藤井竜王は「まだ足りないところが多いので一層がんばらないといけない」と謙虚に語った。

 藤井竜王はこの日放送された収録済みのNHK杯トーナメントでも優勝。将棋日本シリーズ、銀河戦、朝日杯、NHK杯という4つの棋戦で優勝。史上初の一般棋戦グランドスラムも達成した。

 4月5日から始まる第81期名人戦で、渡辺名人に挑戦。史上最年少七冠と谷川浩司九段が持つ21歳2か月のという名人の史上最年少記録更新に挑むことになる。