7日放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」で、現代の戦争を象徴する戦術を戦国時代に先取りしていたかのようなシーンが見られた。
この日は、主人公の徳川家康(松本潤)軍が武田信玄(阿部寛)軍に大敗北を喫する三方ヶ原の戦い(1572年)に至る過程が描かれた。戦闘シーンはなかったが、歴史上は家康が命からがら浜松城に逃げ帰ったとされる。
家康が籠城態勢で備えた浜松城を武田軍はスルー。まさかの事態に喧々囂々の議論となり「どうする?」と迫られた家康は追撃を決めるも、待ち構えた武田軍に壊滅的敗戦を喫する。戦略家・信玄の凄みを示す合戦の一方では〝別動隊〟が動いていた。
これまでの放送で武田方の諜報員であるかのように、家康の三河に潜入するなどしてきた謎の女・千代(古川琴音)が、浜松に出現。逃げ惑う民衆に「みんな、あわてて逃げることはないよ」と叫び、個別に「徳川さんは武田が怖くて素通りさせたらしいよ」とフェイクニュースをささやき、家康を貶め、徳川施政への不信感を誘った。
戦闘行為に情報戦といえば、ロシアがウクライナのクリミア半島を一方的に併合した2014年のやり口は「ハイブリッド戦」と称されたことが記憶に新しい。軍事力と情報かく乱など非軍事的手段の組み合わせ。フェイクニュースは主にSNSを通じて広げられる。今後も広がる恐れがある手法だが、フィクションながらドラマの中では451年前のエピソードとして放送された。












