【ボートレース江戸川GI「関東地区選手権」(8日開幕)群馬支部の有力株】近年の群馬支部の隆盛には目を見張るものがある。グランプリ2Vのエース山崎智也、衰え知らずの“名人”江口晃生を両輪として、最近では16年にクイーンズCを制した松本晶恵、昨年6月の江戸川62周年でGⅠ初制覇を遂げた土屋智則など若手も台頭しているが、そのド真ん中にいる中堅世代・毒島誠(34)を忘れてはいけない。

 今大会前にハッキリと言った。

「地区選はものすごく取りたい大会です。自分の中でSG、地元GⅠ、地区選をぜひとも取りたいと思ってきましたが、地区選が唯一、取れてないタイトルですからね」

 SGは13年まるがめメモリアルで初めて制し、昨年11月の下関チャンレンジCで2個目のタイトルを手にした。地元・桐生のGⅠは15年9月の59周記念を制覇して大願成就。今は何より「関東チャンプ」の称号が欲しいのだ。「地区選は群馬代表として出るわけですからモチベーションは上がる」という毒島は、群馬支部の次期エースとして責任も感じている。

「今の埼玉支部は(桐生)順平が走っている姿を見て先輩、後輩ともすごく盛り上がっているのが分かる。群馬支部は江口さんがいてくれたことが大きかったし、僕たちを引っ張ってくれた。自分も活躍して後輩に背中を見せるのも当然だし、先輩のケツを叩くってこともしていきたいです」

 さらにもう一つ、不変のテーマがある。

「またグランプリを走る。これは今年だけでなく、選手でいる限りはずっとです。そのためには1年を予選、準優戦と考えて走らないといけない」

 念願の「地区選制覇」を達成すれば、おのずと永遠の目標にも一歩、近づくはずだ。

★注目選手=昨年は福岡のホープ・羽野直也がGⅠ初制覇を遂げるなど、ボート界には世代交代の波が押し寄せている。そんな次世代を担う若手の“関東代表”といえば椎名豊(29=群馬・113期)だ。

 デビュー当初から巧みなターンと勝負度胸で新人らしからぬ走りを披露。順調に成績を伸ばし、現在は2期連続A1級。昨年から徐々に記念のあっせんも増えてきた。

 そして先頃、一つのターニングポイントを迎えた。1月の平和島63周年記念で予選から快進撃を続け、なんと強豪レーサー相手にGⅠ初の予選トップ通過。しかし、迎えた準優戦では同郷の大先輩・江口晃生にまくられて6着大敗してしまった。レース後は「仕方がない。自分が悪い。また頑張る」と悔しさをにじませた。その江口は今大会欠場となったが、あの経験をバネに「関東に椎名アリ!」を見せつけるいい機会だろう。