放送批評懇談会は20日、ギャラクシー賞の3月度テレビ部門授賞作を発表した。「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)、「大奥」(NHK)のドラマ2作品などが受賞。5月30日に年間の大賞など各賞が決まり、贈賞式が開催される。

 バカリズム脚本、安藤サクラ主演の「ブラッシュアップライフ」は、早世した主人公らが人生を2周目、3周目…とやり直しながら〝ブラッシュアップ〟していく物語。授賞について「奇想天外なフィクション性と細かすぎるほどの日常性、その両方を味わいつつ、先の見えない展開を毎週楽しみに見ることができるドラマだった。たくさんの笑いに満ちた全10話が終わる頃には女4人の友情に思わず涙。メインキャスト自らが『女優の放牧』と評するほどのびのび楽しく演じたという空気もこのドラマの多幸感を演出した」と評された。

 冨永愛が徳川八代将軍吉宗など、女優陣が歴代将軍を演じた「大奥」は男女逆転ドラマとして話題になった。

「将軍が女性で、大奥が種付けの男性の世界という奇想天外な設定にもかかわらず、史実をしっかりと踏まえた原作を忠実に再現して堂々とした歴史ドラマを展開した。それぞれの登場人物の性格が丁寧に描かれ、それぞれの『覚悟』を貫くところがさわやか。さまざまな形の情愛あふれた世界を作り上げて堪能させてくれた」(主催者評)

 日曜午後10時30分から放送された「ブラッシュアップライフ」は視聴率が突出することはなかったが、映像作品のレビューサイト「Filmarks」による「2023年冬ドラマ満足度ランキング」で1位になるなど、視聴者の評判はよかった。ギャラクシー月間賞でそれが改めて示された形となった。

 3月度月間賞には、40年の歴史に幕がひかれた「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)、NHKスペシャル「海辺にあった、町の病院~震災12年 石巻市雄勝町~」も選ばれた。