昨秋他界した俳優・渡辺徹さん(享年61)の「お別れの会」(28日、都内)には、共演歴のある俳優たちも大勢訪れ、渡辺さんの人柄をうかがわせるエピソードを囲み取材で明かした。
渡辺さんは1990年代初めまで、たびたびドラマで主役を張っていた。当時の共演秘話を明かしたのはモト冬樹(71)。
「一緒にドラマやってて、彼が主役で途中で(撮影を)止めてね。『この言葉は俺は理解できない』『俺はこの言葉は言えない』って監督と揉めてて、〝おっ(渡辺さんが所属した老舗劇団)文学座だな~〟と思って…。『じゃ本番やります』って(スタッフが)言ったら、(渡辺さんは)台本通りの言葉、言ったんですよね。〝アレ!?〟と思ったんだよ。そういうとこ好きだよ、俺」
名取裕子(65)は、とんねるず初主演映画「そろばんずく」(1986年)で共演した時のことを振り返った。
「お太りになってる時だったんですけど、会った時に『最近ダイエットして痩せましてね。8キロ痩せて、いま102キロなんです』って…。みんなで大笑いしました」
渡辺さんより〝遅咲きの先輩〟内藤剛志(67)は83年8月、往年の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)のラガー刑事役でアイドル的人気だった渡辺さんと共演した日のことをよく覚えている。「その日実は僕、初めての子供が産まれた日なんです」
ロケ先から電話し妻の出産を知った内藤は、渡辺さんに「子供、産まれたんだけど」と話した。すると渡辺さんは「ちょっと待ってください」と言って、なんと撮影監督に「監督、あの、内藤さん、子供産まれたんで(撮影を)中止にしてください」と直談判したという。
内藤は〝いやいや、中止はアカンやろ〟と内心思った。ところが監督は「いや、いいですよ。同じ場所で撮ってるから(今日の撮影は)明日でもいい。じゃ内藤、行け」とまさかのOK。渡辺さんの万歳三唱に見送られ、妻子のもとへ向かった内藤は、産まれて1時間ちょっとの我が子を抱くことができだそうだ。
内藤は〝これ、全て徹のおかげで、毎年自分の子供の誕生日が来るたびに、徹のこと思い出すんだろうなぁ〟と思ったら、とんでもなかった。
「それから40年、嫌になるほどしょっちゅう(一緒に)仕事してましたよ」とうれしそうに振り返っていた。













