キャスターの辛坊治郎氏(66)が21日、自身がパーソナリティーを務めるニッポン放送のラジオ番組「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」で、ウクライナを電撃訪問した岸田文雄首相について言及した。

 岸田首相のウクライナ訪問というニュースは、TBSがWBC準決勝・日本対メキシコ戦を生中継している際、ニュース速報として流れた。しかもそのタイミングが、日本がサヨナラ勝ちする直前という緊迫した場面だったことも話題となった。

 岸田首相はインドを訪問した後、ウクライナを訪問した。辛坊氏は「ポーランドで列車に乗り込むところの写真というか映像、動画が、私の見た限りでは日本テレビとNHKが同じ場所から押さえてます。明らかなリークですね。だから意図的にこのタイミングで、電車に乗った時点で情報解禁」と断言した。

 その情報解禁の時間が「ちょうどWBCの準決勝の一番いいところで、みんなが食い入るように試合を見ていたら、上の方に『ピロピロピ~ン』って。速報で何だろうと思ったら、『えっ、あ~、そうなんだ』っていう…。もうちょっとみんな驚いてやってもいいんじゃないかと思いますけど」。こう辛坊氏が話すと、アシスタントの増山さやかアナウンサーは「それどころじゃないと思っちゃいますね。タイミングとしてはね」と話した。

 またこのタイミングで岸田首相がウクライナに行った理由について、辛坊氏は「明日まで参議院の予算委員会はほとんど何もないんですよ。この飛び石連休の間にパーンと空いたんで、そのタイミングでインド訪問。インドのついでに行った形」と説明した。

 総理大臣が海外に行く場合は「国会の事前の承認が必要」と、野党から批判される可能性もあったが、「今国会、参議院の予算審議が始まるタイミングで林(芳正)外務大臣がインドに、G20の会合に国会のせいで行けなかったという目線で報道されたので、野党も今回、文句言いづらい。というか多分言わないだろうという読みもできる」。

 そういった意味で、今回のウクライナ訪問について辛坊氏は「タイミングが良かったんだけども、情報解禁になったタイミングがWBCの、まさかあんなタイミングだとは思わなかっただろうなあ、と。そういう意味ではツイてないね、この人っていう印象はありますが」と話していた。