幕内復帰へ好スタートを切った。大相撲春場所初日(12日、大阪府立体育会館)、元大関の十両朝乃山(29=高砂)が幕内水戸龍(28=錦戸)を危なげなく寄り切って白星発進した。

 西十両12枚目で臨んだ初場所は14勝1敗で優勝。今場所の新番付で幕内復帰も期待された中、東十両筆頭どまりとなった。それでも、朝乃山は「十両筆頭でしたけど、自分のやるべきことは何も変わらない」と冷静。初日は幕内力士との対戦となり「しこ名を呼びあげられた時、たくさんの声援や(しこ名入りの)タオルが力になった。十両に比べるとお客さんが多い。来場所は幕内へ戻れる成績を残したい」と改めて幕内返り咲きへ意欲を示した。

 朝乃山にとって、大阪は学生生活を過ごした「第2の故郷」。昨年は出場停止中だったことから、大阪のファンに相撲を取る姿を見せることができなかった。この日は母校・近大の化粧まわしを締めて土俵入り。「去年は謹慎中で出られなかった。出場できることがうれしい」と土俵に立てる喜びをかみしめた。

 今場所は勝ち越せば再入幕が確実だが、それだけで満足するつもりはない。大関への復帰を見据える朝乃山は「出るからには優勝を目指していきたい」と言い切った。