三重県志摩市の複合リゾート施設「志摩スペイン村」が話題沸騰だ。にじさんじ所属の人気Vチューバー・周央サンゴとのコラボ企画が注目を浴び、11日には普段の倍以上となる約7000人が来場。ツイッターのトレンド1位になるなどバズりまくっているのだ。

 スペインの街並みを再現し、アトラクションやスペイン人ダンサーによるフラメンコショーなどが楽しめる志摩スペイン村は1994年の開業当初、年間300万人以上が訪れる人気スポットだった。

 しかし、来場者数は年々減少。19年には「混雑していないからこそ他施設より2000%遊びたい放題」「並ばないから乗り放題」「インスタ映えするスポットがたくさん! 人が少ないから人の映り込みナシ!」という自虐的な広告も話題となっていた。

 そんな志摩スペイン村の救世主となったのが、ANYCOLOR株式会社が運営する「にじさんじ」所属のバーチャルライバー・周央サンゴだ。昨年5月に周央サンゴが配信で志摩スペイン村の魅力を熱く語ると「志摩スペイン村」「周央サンゴ」がツイッターのトレンド入り。「それまで志摩スペイン村公式ツイッターのフォロワー数は1・2万人ほどだったのですが、一気に5万人まで増えました。現在は6・6万人です」(志摩スペイン村)と話題を集め、テレビ番組でも取り上げられた。

 これが契機となり、志摩スペイン村では2月11日から4月2日の期間、周央サンゴをバーチャルアンバサダーに任命。周央サンゴゆかりの地を巡るスタンプラリーやアクリルスタンド、Tシャツなどの公式グッズ販売といったコラボ企画を行っている。

 2月は閑散期で土、日でも来場者は通常3000人ほどだったが「(コラボイベント初日の)11日には約7000人の方が来場されました。12日も前日ほどではないですが例年よりも多くの方にご来場いただいております」(志摩スペイン村)と〝周央サンゴ効果〟がさく裂している。

「スペイン村どうしたの?!人多すぎない?」「スペイン村で列が形成されているという事実そのものに、三重県民大困惑」「こんな人がいっぱいのスペイン村初めてみました。周央サンゴさん効果、すごいなあ。三重県が盛り上がるのはとてもうれしいですね」とスペイン村活況の話題はネットでも拡散。11日に「スペイン村」はトレンド1位となり「志摩スペインゴ村」「三重県民」などの関連ワードも続々とトレンド入りした。

「配信でも愛のある言葉をたくさんいただきました。周央サンゴさんには本当に感謝しております」(志摩スペイン村)。人気Vチューバーの影響力にはすさまじいものがあるようだ。