豊橋競輪GⅢ「開場73周年記念 ちぎり賞争奪戦」は29日、最終日を開催した。12R決勝は脇本雄太(33=福井)が前受けから逃げ切って、前回の和歌山記念と同様に完全Ⅴ。GⅢは13回目の優勝となった。

 スタートけん制が入り近畿コンビが前を取ったが、そこからが予想できない展開だった。赤板を過ぎても後方に置かれた山口拳矢をはじめ、他派が上昇せず。レース後は「誰か切ってよ~」と苦笑いで坂井洋らにクレームを入れた。「意外だったけど、突っ張り先行も考えて冷静に対応できた。自分の持つところから踏んで古性とゴール前勝負。それが実現できた」と胸を張る。

 3番手にいた坂井洋は「1センターで行きたかったけど脇本さんが楽そうで…。行けても横まででしょう」。最強のグランプリ王者がペースで駆ければ挑戦者はなすすべなしだった。

 昨年末の激走から体を休める間もなく戦っている。特に次走の奈良記念は中2日のキツい日程だ。「人気に応えなきゃって使命感で走っています。疲れた状態で奈良に入ることになるので、そこも考慮しながらやっていきます」。気持ちを切らさず主役を演じ続ける。