詐欺罪などに問われた泰典被告を懲役5年、諄子被告を懲役2年6月とした二審大阪高裁の実刑判決が確定する。

 両被告は二審の高裁判決を不服として、「上告提起」と「上告受理申立て」を行っていたが、最高裁は後者を受理せず。今回、原判決に憲法違反や法律に定められた重大な訴訟手続きの違反事由が存在することを理由とする場合の不服申し立て方法である前者についても、憲法違反などはないと判断したとみられる。

 両被告の上告については、法曹関係者からも「上告自体も棄却される可能性は高いのではないか」と指摘されていた。

 森友事件で両被告は300日に及ぶ拘置所生活をし、「国策捜査だ」と激しく批判した。その後、戦いの場が法廷に移っても、司法の判断に「とんでもない不当判決だ」と怒りをあらわにしてきた。

 故安倍晋三元首相と昭恵夫人を巻き込んだ籠池夫妻のもとには、多くの“支援者”が名乗り出た。思想、金銭、司法とそのジャンルはさまざまだったが、多くがケンカ別れした。

 森友問題を取材してきた関係者は「近寄ってくる人も籠池さんもお互いに利用しようというのはあるんですが、とにかく籠池さんの気性が激しすぎる。控訴審でもそうでしたが、今回の上告でも弁護人を代えている。論理に一貫性もなくなるし、できることもできなくなる。みんな『身勝手で付き合いきれない』とあきれて離れていってしまうんですよ」と話す。

 両被告は12日、コメントを発表。「国策捜査を司法が安易に追認したもので、到底承服できない」とし「再審請求の手続きを含め、真実を明らかにするべく闘っていく」と訴えた。

 夫妻が決定に対する異議を申し立てなければ17日午前0時に実刑が確定し、その後収監される見通しだ。