平塚競輪「KEIRINグランプリ2022シリーズ」は29日、2日目を開催し11Rで「ガールズグランプリ2022」が行われた。

 最終3角で児玉碧衣(27=福岡)と佐藤水菜(24=神奈川)が落車するアクシデントが発生。内々をたどり直線を伸びた柳原真緒(25=福井)が制し、初出場にして初制覇を達成した。V賞金1110万円(副賞含む)を獲得し、賞金女王の座に輝いた。

 波乱に波乱を呼んだ大激戦を冷静沈着な判断で制した。「内が空いていたし瞬時に思って」と内コースをするすると縫い、直線を突き抜けた。

 くしくも、表彰式のインタビュアーは師匠の市田佳寿浩氏(引退=76期)。その顔を見るや、自然と目には熱いものが込み上げてきた。

「師匠の『勝ったと思ったら負けだぞ』って言葉を思い出しました。だから4角を回っても油断せず、最後まで踏み切れました」

 5月のいわき平ガールズコレクションで初の特別を制し、一流選手の仲間入りを果たしたばかり。わずか数か月あまりで大仕事をやってのけた。

「師匠には四六時中、何から何まで面倒を見てもらっています。私は師匠と同じ開催を走れなかったので、今回が恩返しになりました」

 美しい師弟愛の結実は最高の形で実を結んだ。「レース内容も脚も新女王と呼ばれるほどのものではないですけど、1年をかけて力をつけていきます」と今後も精進していく。