◇馬場貴也(38)滋賀支部93期

〝2022ボートレース〟の頂点を決定する「第37回グランプリ」が13日に激戦の幕を開ける。舞台はボートレース発祥の地・大村だ。1年間にわたる「GPへの道」を序盤から力強く牽引してきたのが、賞金ランク1位で参戦する馬場貴也。カウントダウンコラム「真髄を追い求めて」最終回では、馬場が最終決戦に臨む〝覚悟〟を激白した。

 2022年ボートレース界のトップを走り続けた。GⅡ以上で実に13優出4V。グランプリ、GPシリーズに出場する選手で特別戦の優出2ケタを達成しているのは、馬場と桐生順平(11優出1V)だけ。特別戦の勝率8・00以上も馬場と池田浩二(8・11)しかいない。特に10、11月の勝負どころでGⅠ、SG5連続優出と猛チャージをかけた。

「夏場にリズムを落としていたが、うまく盛り返すことができた。結果的に最高の形でグランプリに向かえることになりました」と振り返る。

 グランプリには2018、19、21年と3度出場しており、いずれもトライアル1stからの参戦。2ndに駒を進めたのは2018年だけだ。その経験があるだけに〝2ndスタート〟のアドバンテージを痛感している。

「一番はトライアル2ndの3走に集中できるということ。1stを戦うしんどさですよ。負ければほぼ終わり。2ndに上がっても後ろからですからね。あの緊張感をずっと保ち続けるというのは本当にしんどいんです」

 11月中旬には選考順位の2位以内を確定させていたため、直近のシリーズに余裕を持って臨めたのも大きい。鳴門チャレンジC、そして前節の福岡GⅢ企業杯でテストを重ね、福岡では機歴以上の足に仕上げてみせた。

「チャレンジの時は、予選突破が決まった後に試運転で伸び型のペラを試した。それをベースに福岡でアレンジを加えたら、納得の足になりましたからね。これで選択肢がかなり広がりました」

 2ndスタートのグランプリが初めてなら初戦1号艇も初経験。万全に見える現状だが、本人の中にはわずかながら懸念がある。

「1号艇のプレッシャーですね。いつものSG、GⅠと同じように臨めばいいのか、同じように臨めるのか…。こればかりはその状況になってみないと分からないけど、有利なのは間違いないですからね。自分の中ではこれまでで一番自信がある。責任と覚悟を持ってグランプリに臨みます」

 びわこのスピードキングが一気に艇界の頂点へーー。その準備は整っている。