◇片岡雅裕(36)香川支部101期

 2022年ボートレースの頂点に立つのは誰か――。いよいよSG「第37回グランプリ」が13日に開幕する。約1600人のレーサーが日々「強くなる」ため、ひたむきに汗を流してきた。そして、1年間の戦いを勝ち抜いた18人が最終決戦の地となるボートレース大村で激突する。ビッグレース恒例のカウントダウンコラム「真髄を追い求めて」ではGP選考順位〝TOP3〟の横顔を紹介。第1回は賞金ランク3位の片岡雅裕が初挑戦となるGPへの思いを明かした。

「目標にしてきたのでうれしいです。一回は走ってみたいと思っていた。ただ、ちゃんと走り終えないと何とも言えない。ぶちのめされるかもしれないけど、しっかり走りたいです。最後までしっかり頑張って最高の1年にしたい」。初めて足を踏み入れる最高峰の舞台に向けて静かに意気込む。

 今年は2Vも、そのひとつがSG初制覇となった8月の浜名湖メモリアル。7月の尼崎オーシャンカップ、11月の鳴門チャレンジカップのSG2大会で優出、11月の地元まるがめGⅠ70周年記念準Vなど着実に積み重ねた賞金は9211万1485円。3位でのグランプリ初出場となった。

「流れがいい方なので流れがあるなら流れに乗りたい」――。この〝流れ〟をしっかりつかんで優勝をつかみ取ったのがメモリアルだった。

 優勝戦は6号艇。「チャンスは少ない」と考える一方で、スタート展示で1メートルだった西風がレース本番では5メートルの南風(向かい風)に変わった。この変化に「これは何かあるなと…。自分から攻めていけるチャンスかもしれないと思いました」と勝負メーターが一気にアップ。「向かい風の景色を思い出して自分の勘で」とコンマ05の快ショットを決めた。

 一方、新田雄史と白井英治はFに散り、1号艇の菊地孝平も本来の踏み込みではなかった。スタートから乱戦となる中、好Sを決めた片岡は冷静に最内を差して山口剛とのトップ争いに持ち込み2Mで勝負を決めた。

 持ち味について「ターン回りですかね。展開も突けるし、しっかりターンしてこれたらいいと思っています。あんまり爆発的なレースはできないですけど…」と控えめに話す。そしてレースに向けての心構えについては「平常心で落ち着いていくこと」と明かす。

〝平常心で落ち着いて展開を突く〟。まさに持ち味と心構えをしっかりと発揮してメモリアルVを結実させた形だ。1年の総決算となるグランプリは各レーサーの意地、勝利の執念が激しくぶつかり合う。その中でいかに冷静に戦えるか、も大きな要素になってくる。

「あまり大きな声では言えませんが…」と前置きしながらも「グランプリで優勝してみたい。しっかり走って力を発揮して目標を叶えたいです」と力強く話す。