メンバー3人が来年脱退&退所するジャニーズ事務所の5人組グループ「King&Prince」(キンプリ)の〝最後の大一番〟は大みそかのNHK紅白歌合戦とみられていた。一連の騒動がなければ出場は確実視されていたが、ここにきて一気に怪しくなってきた。ジャニーズの不文律により、到底許されないというのだ。 

 ジャニーズ事務所は4日、来年5月に平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太がグループから脱退、退所(岸は秋)すると発表。3人が脱退した後は永瀬廉と高橋海人の2人でキンプリを続けていく。

 今後国民的グループとなる可能性を秘めた現役バリバリのグループが〝空中分解〟する衝撃はあまりにも大きい。「ファンクラブでメンバーが脱退理由を説明する動画が公開されました。ティアラ(キンプリファンの愛称)たちは『メンバーが本音で話せていないのでは?』『何かSOSを発信しようとしているのではないか』と動画の〝考察〟を始めています」(芸能関係者)

 そんな状況下、キンプリは7日にTBS系音楽番組「CDTV ライブ!ライブ!」に出演した。タイトルが示す通り、ライブで歌を届けることを基本路線としている番組だが、5人の出演部分は収録で放送された。

「生放送では余計なコメントをする可能性もあったので、出演は収録になると予想はしていましたが、やはりそうなりました。この一件により、かなり望み薄になったのが紅白歌合戦の出場です」(音楽関係者)

 キンプリはデビューした2018年から昨年まで4回連続出場を果たしている。今年は結成5周年という節目の年。何事もなければ、出場して当然のタイミングだ。

「ファンとしては5人そろった最後の生ステージは紅白で、という思いは強いかもしれません。ただジャニーズには『辞めると決断したタレントを光の当たる場所には出さない』という不文律があります。芸能事務所としては当たり前の話ですが、辞めるタレントに番組出演という貴重な時間を与えるはずがないのです。出演組数が限られている紅白なんてもってのほかです」(同)

 過去にも同様の例がある。2016年末をもって解散したSMAPだ。同年8月に解散を発表し、最後の舞台として紅白に出場するかが注目されたが、結果的に出ることはなく、12月26日放送の冠番組「SMAP×SMAP」が最後となった。

「解散を発表してから、紅白だけではなく『FNS歌謡祭』などテレビ局の大型音楽特番には出演しませんでした。これも解散する以上、できるだけ表舞台に出さないというジャニーズの不文律からです。キンプリは5月の脱退まで約半年ほどありますが、SMAP同様に歌番組などに出演しないということが起きても不思議ではない」(同)

 現在、キンプリは冠番組「King&Princeる。」(日本テレビ系、毎週土曜午後1時から)に出演中。来年5月まで5人の姿が見られるのは、この番組だけになるかもしれない。