太宰治の「斜陽」執筆75周年の記念映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」(11月4日公開)に主演する女優の宮本茉由(27)が、このほど本紙のインタビューに応じた。2018年に女優デビューし着実にキャリアを積み上げ、今作で映画初出演にして初主演に抜てきされた。そんな宮本が女優業に対する思いからプライベートまでを語った。

 オファーを受けたのは2年前。「お話をいただいた時は演技経験がまだそんなにない時だったので。本当に私でいいのかという驚きと、脚本を読んでみてすごい緊張感とプレッシャーみたいないろいろな感情でしたね」と振り返る。

 宮本は戦後の日本を舞台に、安藤政信演じる作家の上原と道ならぬ恋に突き進んでいく没落貴族の娘・かず子を演じる。

 禁断の恋について宮本は「最初はないなって思ってたんですけど。かず子が生きた時代に自分が生きていたらと考えたら上原はかず子にとっての希望であり、生きる理由だったと思う。そういう意味では、かず子が上原を好きになってしまうのは理解できるなって思いました」と話した。

 女優として成長著しい。18年にドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(テレビ朝日系)でデビューすると、「監察医 朝顔」(フジテレビ系)、「ボイスⅡ 110緊急指令室」(日本テレビ系)、「ドクターX~外科医・大門未知子」(テレ朝系)と着実にキャリアを積み上げた。現在放送中の「ザ・トラベルナース」(同)にも出演中だ。そして今回、映画初出演にして初主演を射止めた。「監督がたまたま何かを見てくれて見つけてくれた。なんか運命みたいな感覚がありますね」と女優として“運命の出会い”を感じているという。

 映画は「人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」という太宰の言葉から始まる。そこで宮本に「何のために生まれてきたのか」と質問すると「むずかしーっ!(笑い)。哲学ですね」と困惑。それでも、じっくりと考えた後に「自分が生まれてきた意味って周りの人ありきだと思うんですよね。この映画は希望を与えられる作品だと思うので『みんなに元気を与えるために生まれてきた』と言えるように頑張ります」と言葉を選びながら語った。

 ちなみに、上原のような男性が実際にいたらと聞くと「出会ったことがないんで分からないですけど。ハマったら抜けられなくなりそうなので、なるべく近づかないようにします、今の私だったら(笑い)」。

 理想の男性については「私、けっこうドジなんで、それを許してくれる器が大きい人。あと話が合う人。『へぇー』で終わらないで『そうなんだ、すごいね』って言ってくれる人がいいです。内面重視で居心地がいい人がいいですね」と明かした。

☆みやもと・まゆ 1995年5月9日生まれ。秋田県出身。2015年に雑誌「CanCam」専属モデルとして活動。16年に「第1回ミス美しい20代コンテスト」で審査員特別賞を受賞。18年に女優デビューして以降、テレビドラマなどで活躍中。