【BUCK―TICK「ドレス(bloody trinity mix)」】
1993年に発売された、BUCK―TICKのメジャー6枚目のシングルが「ドレス」。デビューからここまで連続してシングルがオリコントップ10入りしており、この曲も最高位5位を記録した。
それから12年後の2005年、アニメ「トリニティ・ブラッド」のオープニング曲として、リミックスを施して再リリースされたのがこのバージョンだ。リミックスといっても、極端に曲の構成を変えたものではない。ゆったりとしているのに力強いビートや流麗なキーボードのフレーズ、官能的なボーカルはほぼ原曲のまま。ただし、サウンドの奥行きなど音響的な聴感はかなり異なり、新バージョンの方がより幻想的で漂うような浮遊感がある。
「トリニティ・ブラッド」は、アルマゲドン後の未来世界を舞台としたダークなファンタジー。その世界観に「ドレス」はズバッとハマっていた。実はBUCK―TICKの楽曲は、アニメで起用されることが多い。吸血鬼が活躍する「NIght Walker―真夜中の探偵―」では「月世界」が使われ、伝奇ファンタジー「xxxHOLiC」では「蜉蝣―かげろう―」がエンディング曲。ホラーサスペンスの「屍鬼」では「くちづけ」と「月下麗人」の2曲が流れた。いずれもダークな内容の作品で、アニメ自体がBUCK―TICKの音楽を必要としていたのだろう。
BUCK―TICKは今年12月に日本武道館で35周年のアニバーサリーライブを行う。バンドの勢いも健在だが、この「ドレス」も今聴いても全く古びたところがなく、流行に左右されない確固とした魅力を放っている。












