◇守田俊介(47)滋賀支部74期
ボートレースとこなめのSG「第69回ダービー」が25日に開幕する。選考基準が昨年8月から今年7月までの1年間の勝率とあって出場するためにはコンスタントに成績を残し続けることが要求される。このため選手からは「最も出場するのが難しいSG」という声も出ている。その厳しい選考基準をクリアしたレーサーが闘志を向き出しにして頂点を目指す。カウントダウンコラム「闘魂」第2回はダービー2Vの実績を持つ守田俊介をクローズアップする。
今年3月の某レース場でプロペラをどう叩いても芳しい反応がないあるベテラン選手(A1経験者)が、苦笑いを浮かべてこう言った。
「1月に博多を走った時に、休み明けの守田俊介がいてね。守田はペラを叩けないということで節間ノーハンマー。それなのにだよ、オール3連対で優勝しちゃった。やってられないよ」
守田の怪物ぶりが浮き彫りになったエピソードだが、ここ数年の守田は古傷からくる肩の痛みを抱えながらレースをしており「いずれどこかのタイミングで手術が必要になる」と考えていた。そして、昨年10月の地元びわこGⅠ69周年記念を走り終えたあと肩にメスを入れ、福岡は3か月半の休みを経ての復帰戦だったのだ。
「痛みの原因を取り除いてもらったんで、だいぶ良くなりました。基本、レース中に痛みは出ません。ただ、肩に一番良くないのが、ボートに乗ること(笑い)。長い時間ボートに乗っていると、じんわり痛みがぶり返すんです」
なので復帰後の守田は試運転に出ない。常にぶっつけ本番なのである。プロペラを叩く行為も肩に負担がかかりそうだが「ペラはもともとガンガン叩く方じゃないんで」と、今後は必要に応じて、触る程度に叩くことはあるという。
試運転をせずプロペラも叩かず、レースで結果を出す怪物も、すでに47歳。体力、瞬発力、持久力、視力、気力に衰えはないのだろうか。
「数値を計ったら、全部の項目が若いころより落ちているでしょうね。中でも一番落ちているのは気力ですわ(笑い)。そこは地元の後輩や、同期、同年代の選手が頑張っているのを励みに、気持ちの持ち方を考えて行くしかないのかな…」
怪物は脱力系キャラでもあり〝守田が3回目のダービー制覇を狙う!〟などと言ってもウソくさくなるだけだが、舞台がとこなめなのは間違いなく強調材料になる。
「よく多摩川が日本一の静水面って言うけど、ボクにはとこなめの方が全然いい水面ですよ」
守田はとこなめで連続優勝中で、前回Vは2020年のGⅡモーターボート大賞。なんとも不気味なデータだ。












