西武園競輪のFⅡナイター「東京スポーツ杯」が15日に開幕した。

 今回の東スポ杯に参加している大前寛則(55=岡山)は2019年4月の落車で、頭がい骨骨折やくも膜下出血などの大ケガを負った。なんとか一命を取り留めると、2021年5月の防府で2年ぶりに奇跡のカムバック。復帰から約1年半経った現在はチャレンジで必死にもがいている。

「(ケガ前の状態に戻るのには)限界があると思うけど、少しでも近づくように練習はしています。チャレンジは若い子がたくさんいてスピードレースになることが多い。一本棒みたいな展開になるとそこから巻き返すのは厳しいけど、混戦になれば2、3着には突っ込めるようにもなってきました」

 初日はペースが上がった時点で口が空き、立て直しを図るも6着。予選敗退となったが、気持ちは切れていない。なぜなら明確な目標があるからだ。「復帰してからまだ1着がないんです。なんとか一つ勝ちたいですね」と真剣な眼差しで答える。

「常にワンチャンス狙っているんですよ。できればもう一度優勝してから引退したいし。その前にまず一つ勝つこと、次は優勝を目指して、っていう気持ちです」

 2日目の16日1Rは徹底先行・伊藤貴史(37=高知)の番手回り。郷坪和博(52=神奈川)の競りをしのげば、久々の1着が見えてくる。