日本文学研究者のロバート・キャンベル氏(年齢非公表)が「第5回 種田山頭火賞」を受賞。選考委員の作家・嵐山光三郎氏や林望氏らと都内で13日、授賞式に出席した。

 俳人・山頭火(故人)は生涯旅を続け信念を貫いた。そんな生きざまを彷彿とさせる人を現在に探し、顕彰するのがこの賞で、嵐山氏いわく「文化の周辺にいる世界中の人々の、いろんな人の心を打つ賞」。林氏はキャンベル氏を「好き者」と例え、「好き者っていうのは一種、風来坊みたいなもんですけども、自由な精神がないとなかなか…。とらわれたモノの見方、考え方をしてる人では、なかなかいろんなモノに虚心に向かい合うってことができない」と賛辞を送った。

 キャンベル氏はSNSの投稿がネットメディアに取り上げられたり、番組コメンテーターの顔も持つ。「人前であまり緊張しない質(たち)。緊張する染色体がたぶん欠けてる。そもそも備わってない」らしく、「人の前で何かコミュニケーションをしたり、ボールの投げ合いとかっていうことは、むしろ楽しいこと」だそう。共演するコメンテーター仲間については「結構みんな、心臓が強い人たちがそこに立ってるかなというふうに感じます」。

 テレビ識者として重宝される理由は他にもありそうだ。「優しいとか、柔らかいとか『声を聞くと眠くなる』とか、そういうことをいろんなとこでよく言われる」と本人。その舞台裏では嫌なことも…。

「ボキャブラリーも気圧も全然違う気がする(テレビの)世界に行って、研究室に戻ったりして、血管が破れるんじゃないかなというくらいに空気圧が変わったりが、一日の中であったりすることも経験している」

 ただ、編集や推こうで造形できる文字と違い「テレビ、特に生放送はウソがつけないメディア」だと重々承知している。ネットで繋がる現代人の価値の基軸は「発信だけではなくて受信力、向心力(求心力)」だと指摘。キャンベル氏は「私は日本のさまざまな文化資源を(研究)対象にしているので、普遍的なものとしてそれを伝える、あるいは語り合えるような形にしていくっていうことが、とても大切」と思っているそうだ。