テレビ朝日が4日、朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」でコメンテーターを務める玉川徹氏に、同日付で謹慎処分(出勤停止10日間)を下したことを発表した。だが、ネット上では「たった10日」「休暇かよ」など、批判が殺到している。

 玉川氏は先月28日の同番組で、安倍晋三元首相の国葬における菅義偉前首相の追悼スピーチについて〝電通とのデキレース説〟と主張。「当然これ、電通が入ってますからね」と発言した。

 翌29日の放送で玉川氏は「電通は全く関わっていないことが分かりました」と謝罪したが、その後は通常通り出演を続けていた。4日の放送では、日本選手最多となる56号本塁打を放ったヤクルト・村上宗隆内野手について「人間としてすごいと思う」と絶賛していた。

 菅前首相の追悼スピーチを〝電通とのデキレース〟という事実無根のコメントをしながら〝謹慎10日間〟という処分について、業界内からも「どう考えても甘すぎる」という声が噴出している。

 他局のテレビ局関係者は「〝テレ朝で謹慎10日〟って、前にも聞いたことがあると思ってたら、昨年の東京五輪の番組スタッフが起こした不祥事と同じですね」と明かす。

 これはテレ朝の社員など東京五輪番組スタッフ10人が、五輪の閉会式があった8月8日夜にカラオケ店で打ち上げを開催。そのうちの1人である20代女性社員が酒に酔い、帰ろうとした際に転落して左足を骨折するなどの重傷を負った。テレ朝はその後、参加した社員6人を10日間の謹慎処分にしたと発表した。

 当時は新型コロナウイルスの感染者が増えていた時期で、テレ朝は時間や人数にかかわらず宴会を禁止する社内ルールを設けていた。

「それに違反したという意味での謹慎処分なんでしょう。もちろんホメられた行為ではないが、打ち上げで朝まで飲んだのと、公共の電波を使って『追悼スピーチがデキレース』と言ったのは次元が違う。それが同じ処分というのは、いくら何でもムリがあるのでは」(同)

 テレ朝は、謹慎期間が明ければ玉川氏は番組に復帰するとしているが、この〝大甘処分〟で果たして世間は納得するのか?