瀬戸内を拠点に活動するアイドルグループ「STU48」が、今月10日に広島グリーンアリーナで5周年コンサートを開催する。度重なるシングル発売延期やコンサート中止&延期、専用劇場終了など乗り越え、たどり着いた大舞台。世界の平和を願う最新シングル「花は誰のもの?」が話題を集める中、センター・瀧野由美子(24)に直撃インタビューを敢行! 〝逆境〟をはね返してきたグループのたくましさの秘密に迫った――。

【STU48瀧野由美子インタビュー・前編】

 ――5周年コンサートが10日に迫った

 瀧野 STU48に入った時に「いつかかなえたい夢は?」と聞かれて、〝日本レコード大賞の新人賞を取りたい〟と言ってかなえさせていただいた。もう一つの夢が〝広島で一番大きな広島グリーンアリーナのステージに立ちたい〟だったんです。いつかかなえばいいなと思っていた夢が、5年越しで実現できてすごくうれしいです。

 ――当初は5月3日に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期に…

 瀧野 私もコロナにかかってしまったので、ショックもありましたし、すごく悔しかった。同じ会場でできるのか不安もあったけど、スタッフさんをはじめいろんな方が頑張ってくださって。改めてみんなで健康に気をつけて、気を引き締めていこうって話し合いもしました。

 ――コンサートにかける思いは強い

 そうですね。思うようにライブや公演ができない時期が2、3年続いて。だからこそグリーンアリーナでできることは「本当にうれしい!」ってみんなで言ってます。この5年間、大変なことも多かったですけど、ずっと応援してくださってるファンの方には〝支えてくださってここまで来れました〟という感謝の気持ちを伝えたいです。最近、ファンになってくださった方には、私たちは本当にすてきな曲ばかりいただいてるので、パフォーマンスでその良さを伝えたいですし、好きなメンバーをどんどん増やしてほしいです。

 ――コロナ禍に加え、自然災害などで3枚のシングル発売延期を経験。特色だった船上劇場も昨年終了するなど逆境続きだった

 瀧野 大変な状況もたくさんありましたけど、STU48はファンの方や周りのスタッフさんがすごく優しいというか、愛してくださってグループのために動いてくださって本当に環境に恵まれている。メンバーがどう恩返しをしていくか…もっともっと自分たちが何かできるんじゃないかと思う。2期生は加入してからすぐにコロナ禍になってしまって、オンラインお話会はあったりするんですけど、握手会を経験していないんです。それが悪いことなのかいいことなのかは分からないんですけど、私は早く握手会の楽しさを味わってほしいなと思います。

 ――5周年コンサートを前にメンバーと話し合うことも?

 瀧野 1期生の何人かでご飯を食べながらだったんですけど、5年間活動してきてわかったことを伝えていけたらと話して。良いことはこれが良かったよとか、悪かったことならそうならないようにどうするか、それをどう伝えていこうかとか。例えば、あいさつは大切だけど、5年間活動していく中で改めて思ったよね、とか礼儀を含めて。最近は選抜に入るありがたみなどが、ちょっと薄れているんじゃないかなとか話し合ったり。機会があったら、全員でこういう話とかできたらいいなと思います。うまく伝えることは難しいかもですけど、どうしたら(心に)響いてくれるんだろうとか考えてます。

 ――5年間の活動で思い出に残ってることは

 瀧野 私にとっては、シングルのミュージックビデオ(MV)。自分にとって撮るたびに初心を思い出させてくれて、さらに自分を奮い立たせてくれるものなんです。これまでの8枚のシングルのMVすべてにたくさんの思い出がある。特に私は2ndシングル「風を待つ」。大変な撮影で、メンバーと話していても「あの時は…」と一番話題が出てきます。

 ――西日本豪雨災害もあった

 瀧野 シングル発売が一度延期になって…。あとはMVで初めてコンテンポラリーダンスというジャンルに挑戦して。振り付けの先生が厳しくて何回も泣きましたね。尾道の坂でワンカットで撮ったのも思い出です。個人的なことになってしまうんですけど、同じ時期にAKB48さんの選抜にも選んでいただいて、両立が難しくて追い詰められてしまって。でも、乗り越えたからちょっとつらいことがあっても、あの時期に比べたら…と強くなりました。

 ☆たきの・ゆみこ 1997年9月24日、山口県出身。2017年3月、STU48の1期生として加入。18年1月のデビューシングル「暗闇」をはじめ、8作中7作でセンターを務める。特技はサックスで、鉄道や新幹線好きとしても知られる。加入前には、広島・マツダスタジアムでビールの売り子をしていた経験を持つ。