湯島聖堂(東京都文京区)の敷地内から倒れた看板の下敷きになり、車イス生活になったアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともか(30)と両親が、国に1000万円の損害賠償を求めた訴訟で27日、東京地裁は「国が看板を管理していたとは認められず、賠償責任は生じない」と請求棄却の判決を下した。

 湯島聖堂の管理を委託されている公益財団法人と和解が成立しているが、今回の訴訟では国が所有する「湯島聖堂」の看板の権利権限があるかどうかが争われた。

 判決を受けて猪狩はツイッターを更新。「裁判の件について。私が脊髄損傷を負う原因となった看板は国の所有地内に設置されていたものですが、公益財団法人が設置したものであり国は設置や管理に関与していない為、国に責任はないという判決に至りました」と敗訴を報告。「再発防止の為にも、公共物は国も定期的に点検を促すなど、改善されることを願います」と再発防止を強く願った。

 猪狩は2018年4月11日、強風であおられた看板(案内板)の下敷きになり脊髄を損傷。事故から約4か月後の8月26日、車イスに乗りステージに復帰。その後は「みなさんに元気と勇気を届けたい」と、同グループ最年長メンバーとしてアイドル活動を続けている。