終盤を迎えたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、3度目の登場となった料理人・矢作を演じる井之脇海の芝居ぶりがSNSで好評を博している。

 かつて勤めたイタリアンレストランで、後輩だったヒロイン・暢子(黒島結菜)に辛く当たってきた矢作。店に不満で一方的に退職後、久々に現れた時は店に因縁をつけるアウトローな男に変貌しており、権利書を盗んでいたことも明るみに出た。再びドラマから消えたが、このほど、自身の店経営に失敗して食い逃げで捕まる無職男に落ちぶれて、3度目の登場を遂げた。

 矢作は劇中、ほぼ一貫して〝悪キャラ〟という数少ない役。26日の放送では、過去の悪行をレストランのオーナーに詫びて土下座するも、自身の店に採用してくれた暢子には〝タメ口〟で、視聴者から「偉そう」といったツイッター投稿も続いたが、こうした演技が評価を呼び込ぶ。「素晴らしい」「井之脇海さんの演技いいなあ」「今日は全てを矢作にもっていかれた」「感動をありがとう」などと称賛が相次いだ。

「食」がテーマの同ドラマにあって料理人役を務める井之脇は、民放深夜ドラマ「ハルとアオのお弁当箱」(2020年、テレビ東京系)では同居女性に弁当を作る中性的な好青年「アオさん」を演じた。今期は「石子と羽男」(TBS系)に、〝ファスト映画〟に手を染める若者役でゲスト出演。演技の幅広さが注目されていた。

 暢子への嫌味や店員への恫喝など、単発的な悪役芝居だった矢作役を巡っては、視聴者から井之脇の「無駄使い」との制作陣批判も噴出。今回の放送で「本領発揮」「無駄遣いされなくてよかった」などと安堵するツイートも見られた。