【今週の秘蔵フォト】15歳でアイドルとしてデビューしながら当時から妙に清楚な大人っぽさを持ち、後に「2時間ドラマの女王」と呼ばれるようになった希有な存在が女優の片平なぎさだ。

 1974年に「スター誕生!」で合格して、翌年1月「純愛」で歌手デビュー。同年に「青い山脈」でヒロインに抜てきされると、アイドルと同時に女優にも挑戦する。見る者の心をつかんで離さない大きな瞳が印象的だった。

 77年10月26日付本紙には、当時18歳の片平のインタビューが掲載されている。デビューからの2年半でリリースしたシングルは12枚にも及び、当時は巨匠・手塚治虫先生の代表作「ブラック・ジャック」を映画化した「瞳の中の訪問者」(大林宣彦監督)の撮影中だった。白いタートルネックのセーター姿は、すでに大物女優の雰囲気も漂っており「18歳のお色気キラキラ」の見出しが目を引く。

「でもね、学校じゃ子供っぽい方なんですよ。芸能界にいると世間に出る機会がずっと他の子よりも少なくなっちゃうから」と屈託なく笑った。映画では、テニスで目をケガをして宍戸錠演じるブラック・ジャック(注・実に適役だ…)に角膜移植手術を受ける少女を演じた。

「出演の話は1か月ほど前からあったんです。本格的な主演ということでドキドキしちゃって。でも監督が大林さんだから安心。先生はすごく優しいから。マンガは嫌いだけどSFは好きなの。単行本を買ってきて急いで読みました。このマンガはSFっぽいから面白かったわ。でも映画の中ではテニスをしなくちゃならないんです。私、ニブいからちょっと心配」と心境を語っている。とはいえ、中学時代はバレーボール部に所属しており「これから猛特訓なんですがどうしよう…」と杞憂しながらも、難しい役を演じきった。

 80年代になると女優に転身。多くの映画や舞台、ドラマに出演し、特にサスペンス系の2時間ドラマでは様々な役を演じて才能を発揮。「2時間ドラマの女王」と呼ばれて、現在も活躍中。昨年にはアニメ「リクはよわくない」で声優にも挑戦。マルチな才能を発揮し続けている。