80歳の誕生日を迎えたポール・マッカートニーがビートルズの通称「ホワイト・アルバム」のオープニング曲「バック・イン・ザ・USSR」を当面の間、公演のセットリストから外すことになった。17日(日本時間18日)に英デイリー・ミラー紙が報じた。ロシアのウクライナへの軍事侵攻に反対するためだという。

 同曲は1989年以降、ポールのソロツアー全公演で演奏されてきた。しかし、同紙によると、ヘッドライナーを務める25日(日本時間26日)の英最大の音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」を含め、当面はすべてのライブで演奏しないという。ポールは16日に終了した北米ツアー「ゴット・バック」では、ステージ上でウクライナの国旗を振るパフォーマンスを見せていた。

 同紙によるとポールの関係者は「多くのウクライナの人がロシアによって残酷に虐殺されているとき、ポールの良心はこの歌詞を歌うことができませんでした。この曲は多くのファンに人気がありますが、ウクライナで恐怖が広がっている現在、ポールがこの決断を下すのは簡単なことでした。ロシアについて陽気なロックンロールを歌うことは道義に反するものだという考えからです」と語ったという。ポールは2019年6月13日のロサンゼルス公演を最後に、この曲を演奏していない。

 現在、英国はポールの80歳の誕生日でお祝いムードに包まれ、18日には故ジョン・レノンさん夫人のオノ・ヨーコがSNSで「親愛なるポール、80歳の誕生日おめでとう、そしてもっとたくさん!平和のパートナーから…愛、ヨーコ」との祝福メッセージを寄せ、元ビートルズのドラマー、リンゴ・スター、ローリング・ストーンズのギタリスト、ロニー・ウッド、キャロル・キングらがSNSでお祝いの言葉を送っている。

 またジョンの息子のショーン・オノ・レノンはポールの名曲「ヒア・ゼア・アンド・エブリウェア」をカバーする動画をSNSに投稿しつつ、ポールに感謝と祝福のメッセージを送っている。しかしポールはお祭りムードに浮かれることなく、世界的ミュージシャンとして「英断」を下した格好だ。