謝罪会見を行った東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が4日夜、BSフジ「プライムニュース」に出演。〝女性蔑視発言〟に対する家族の反応について語った。

 森会長は「長い政治生活の間でどちらかというと、負の面も多かったですよね。そうすると、家内は大変な苦労をしてました」と振り返り「政治家も辞めたし、あまり家内を苦しめることもないだろうと。今まで最後のご奉公だから手伝ってと言われてやってたのに、またこれでカミさんにえらい心配かけた」と苦笑いした。

 妻は当初怒っていたそうだが、この日の朝は笑みを浮かべ「謙虚にやりなさいね」と森会長を送り出したという。

「うちは小さな家族で、今は別に暮らしてますが、娘に子供が1人おりまして、その子供も去年成人になったんですが、だいぶ心配をしてましたですよ」と言う森会長。その孫はこの問題で丸1日、眠れなかったそうだ。

「朝、娘が私のとこへ手紙を書いてくれて、私の妻に置いてった。これ読んだらかわいそうになってね。で、孫が会社で寝不足だったのか倒れたらしいんです。えらいことになったなあ、と。まだ会ってないんですけど、明日でも謝って慰めようと思ってるんですけど」

 長男の祐喜氏が2011年に死去したため「わが家は男1人。あと家族5人全部女性」と言う森会長は「常に1対5になるんですよ。だけど今朝は『2対4よ、うちは』と家内は言ってくれました。うれしかったですね。心強い激励だと思って」と笑みをこぼした。

 この日の会見で〝謙虚〟な部分は見られただろうか――。