オカルト雑誌「ムー」の編集長・三上丈晴氏(53)の仕事術を公開した「オカルト編集王 月刊『ムー』編集長のあやしい仕事術」が発売された。1979年の創刊以来、世界の謎と不思議を追い続けてきた「ムー」。同誌の愛読者はムー民と呼ばれ、唯一無二の怪しさで愛され続けている。そんなムーの編集長である三上氏とは、どんな人物なのか。

 UFO、超能力、超古代文明、陰謀論…。7月号で創刊500号を迎える国民的オカルト雑誌「ムー」。長く愛される理由は“怪しさ”。このひと言に尽きる。

 そんな「ムー」の5代目編集長を務めるのが三上氏だ。全身黒ずくめの服装にサングラス。胸元には、世界最古で世界最大の友愛団体「フリーメイソン」のネックレスが光る。

 フリーメイソンの会員で、ムーを通して人類をコントロールしようとしているのでは?と問いかけると三上氏は「会員ではないんですよ。ムーがフリーメイソンさまにお世話になって宣伝してもらってる感じ」と答えた。

 創刊43年を数える「ムー」。毎月、オカルト情報を収集するにも限界があるはず。「実は創刊当時からネタ切れ(笑い)。創刊の頃のページを開くと今やってる記事と変わんねーなみたいな」とぶっちゃけた。そこで必要になってくるのが企画力。

「同じネタであっても見せ方とか書き手を代えると全然違った味になる。編集側の企画が問われる」

 三上氏が印象深い企画として挙げたのが「FBI超能力捜査官」ジョー・マクモニーグル氏による、お笑いコンビ「麒麟」田村裕の失踪した父親捜しだ。田村の著書「ホームレス中学生」でも記されたように、田村は父親から家族の解散を言い渡され、生き別れとなっていた。

 マクモニーグル氏の「遠隔透視=リモートビューイング」能力で見つけることに成功したが、田村の父親は当初「違います」と否定し、その後に観念したように認めたという。その理由について三上氏は「訳あって失踪しているので、見つけてほしくないわけですよ。見つかったとしてもハッピーエンドとは限らない」と明かす。

 また、50年ぶりに米下院情報委員会でUFOに関する公聴会が開催されたことについても「安全保障上の脅威になり得る、飛行の安全性の障害になるってはっきり言ってる。本気なんですよ」と話した。

 三上氏も小学5年生の時に自宅前でUFOを目撃している。その時にUFOに誘拐され、ムー編集長になるようにプログラミングされた可能性について問うと「ははは。ひょっとしたらね。今のところ、それは発覚してない」と否定した。
 
 三上氏が重視しているのが距離感だ。

「信じるというのは分かった気になる。100%知るは絶対にない。逆に『そんなものはあり得ない』というのは思考停止。分からない物に相対した時の距離感というのは、ゼロもダメだし、100もダメ。分からない、怪しいというのは裏を返せば魅力なんです」