俳優の渡辺裕之さんが死去したことが5日、分かった。66歳だった。渡辺さんと、妻で女優の原日出子(62)の所属事務所が発表した。亡くなったのは3日で、自宅のトレーニングルームで縊死していたという。一体、何が起きたのか――。
水戸市出身の渡辺さんはCMモデルを経て、1982年の映画「オン・ザ・ロード」で俳優デビュー。「愛の嵐」などのテレビドラマにも多数出演した。「ファイト・一発!」のキャッチフレーズで知られる栄養ドリンク「リポビタンD」(大正製薬)のCMでも人気となった。
所属事務所によれば、渡辺さんは自宅で「縊死(いし)」していたところを3日昼ごろ、家族に発見されたという。縊死とは、一般的には首をくくって死ぬこと。「あまりに突然の出来事に、ご家族もスタッフも驚きと悲しみに呆然としております」などと声明を発表した。
また原の事務所も「あまりに突然の出来事に、弊社・原日出子は呆然自失としており、現在、皆様に何かお答えできる状況にございません。心の整理がつきましたところで、改めて皆様にコメントを出させて頂きます」とした。
亡くなった現場は、横浜市内の自宅の地下トレーニング室だという。渡辺さんは肉体美を誇ったが、還暦を過ぎて最近は老化に悩まされていたとの情報がある。
渡辺さんのトレーニング室を見たことがある知人は「渡辺さんにとって自慢のトレーニング室でした。サイベックスというメーカーのトレーニング器具が所狭しと並べられていた。渡辺さんは筋肉質な体を誇りましたが、近年はさすがに衰えもあって、例えばダンベルなんかは往年より軽いモノしか上げられなくなりました。コロナ禍で外出自粛が求められた期間はそれを利用してトレーニングに励んでいたんですが…」と語る。
渡辺さんは〝完璧主義〟で有名だった。芸能プロ関係者は「ホントにストイックな人だったんです」と指摘し、映画プロデューサーも「渡辺さんは自分の見え方をすごく気にされる方だった」と言う。
ある撮影スタッフは「渡辺さんの方が私よりも立派な体形を維持しているのに、体作りのマニアックな話ばかり聞かれた。私が使ってるプロテインの飲み方や種類、より濃厚に効くアミノ酸のサプリを教えたら、感心していた。トレーニングしてすぐBCAA(必須アミノ酸)を、10分後にプロテインを飲むといいと伝えたら『へぇ~、僕もそうしようかな』と。大きな鏡の前で、全身を細かいところまで入念にチェックしているのを見掛けた」と昔の思い出話を明かした。
今回の件まで、渡辺さんは周囲に変調を感じさせなかったようだ。「基本的にマネジャーに頼らず、自分で車を運転して撮影現場に入っていました」(映画関係者)。今後も複数の作品の公開が控えていた。
愛車はレクサスのSUVだった。多趣味で知られ、ジャズやゴルフ、パラグライダーなどを楽しんだ。ゴルフバッグやパラグライダーを後部座席やトランクに積み、愛車を駆っていた。
「パラグライダーを2台、レクサスに積んで各地のパラグライダー場に行き、フライトを楽しんでいました。2台というのはもちろん原さんの分です。共通の趣味で仲むつまじい夫婦でした。原さんも大きな衝撃を受けているそうです」(前同)
家族の悲しみは計り知れない。












