JKAが競輪、オートレースの売り上げを財源として実施している「競輪・オートレースの補助事業」の2022年度の交付式が15日、埼玉県川口市の川口オートレース場で行われた。この日は競輪の佐藤慎太郎(45=福島)、オートレースの森且行(48=川口)も出席した。

 森クンが久々にファンの前に登場だ。2021年1月24日の飯塚オートGI・開設64周年記念レースでの落車以来、久々に多くの関係者がいる中に姿を見せた。その落車では肋骨骨折、骨盤骨折、腰椎破裂骨折の大けがを負った。

「1月終わりに背中のプレートを外す5回目のオペが終わり、やっと体の可動域が出てきた。普段の生活は、少し遅いが全然平気になった」と日常生活では支障がないくらいまでに戻ってきた。

 復帰に向けては「これからリハビリを重ねもう少し柔軟性をつくって。トレーニングしなくてはと思っている。一番厄介なのは麻痺が残っていること。神経がつながるのが2年。2年までは、つながる可能性があるということなので、今はあせらず今年いっぱい、来年の初めくらいまで様子を見ながらリハビリを重ねたい」とまだ時間はかかりそう。

 ただ「乗ってみないと体のどこが足りないのがが分からない。走路改修が始まる前に一度、練習参加をして、そこで見極めたい。もし、足の踏ん張りが利かないようであれば6度目の手術になるかもしれないので、早めに練習参加をしたい」と近々マシンに乗ることを考えている。

 佐藤も「あせらないことが大切だと思う。無理してさらに悪くなったりとか、復帰遅れにならないように、じっくり見極めて頑張ってもらえれば」とエールを送った。

 今月、地元川口でオールスターが開催される。「オールスターはファンの皆様の投票があって初めてレースに参加することができる。僕はケガで出場できないが毎年、たくさんの方が投票してくれてとてもうれしく思う。今年最初のSGがオールスター。ここ川口で開催されること、そしてオート界初の6日制、これに注目してほしい。ゴールデンウイーク期間中なので、たくさんのファンの方に本場に来て好きな選手を応援してレース場を盛り上げてほしい」と来場を呼びかけた。