元AKB48で演歌歌手の岩佐美咲(27)が主演するミュージカル「演歌ミュージカル『明日に唄えば~清き一曲お願いします~』」(30日まで全7回上演)が26日、東京・池袋の東京芸術劇場シアターウエストで初日の幕を開けた。

 同公演は俳優・三宅裕司が主宰する「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」の最新作で、「演歌×選挙」がテーマの新作ミュージカルだ。演歌は、自由民権運動の時代に自身の主張を歌に託した「演説歌」が誕生のきっかけになったと言われているが、このミュージカルでは選挙という題材を演歌の名曲に載せ、ダンスとコメディー、演歌満載の日本風ミュージカルに仕上げた。

 オープニング曲には、岩佐の第5弾シングル「ごめんね東京」が採用され、岩佐は「元演歌歌手・梅川千春」という役柄を演じる。初のミュージカルで、いきなり主演という岩佐は「お芝居の経験は、まわりの皆さんと比べると少ないので、自分に務まるのかという不安はあったのですが、共演の皆さんに助けていただきながら何とか今日を迎えることができました」と笑みを見せた。
 
 ミュージカルは初めてだが「私が扮する千春はデビューして10年間、演歌歌手をやり、私もソロデビューして丸々10年やらせていますし、性格も似ていて、すごく自分と重なる部分があって、お芝居をしながら千春でもあり、私でもあるような感覚です。選挙がテーマになっていますが、改めて政治とか選挙を考えるいいきっかけになっていますし、ここで学んだことが今後に生かせるのでは」と話していた。