119・120期のルーキーを取り上げる「challenge! 新人選手紹介」。今回は抜群の身体能力を誇る石田拓真(20=愛知)をピックアップ。競輪大好きな父親の影響を受けて選手を目指した気鋭は〝愛知の顔〟を目指して奮闘中だ。
中学時代は陸上競技で名をはせ、四種競技(110メートルハードル、砲丸投げ、走り高跳び、400メートル走)の愛知県大会新記録を樹立した。もともと「競輪選手になるため」に始めた陸上競技だったが、優秀な成績を収められたこともあり「高校でも陸上を続けたかったんです」。ただ、競輪大好きな父親の許しが出なかった。
「父が高校では自転車をやれって言うので…。先生も『陸上をやった方が良いのでは』って父を説得してくれたんですけど、それでも父はブレず、結局、高校は自転車部に入りました(笑い)」
永井清文(38=岐阜)らを輩出した名門・岐阜第一高校へ進学すると、高いポテンシャルは自転車競技でも発揮された。インターハイ入賞などの実績を残し、ストレートで競輪選手養成所に合格。プロの門をたたくことになった。
「今になって考えると、養成所にも一発で合格できたし(高校で陸上をやらず)良かったのかなって思います。どっちみち将来は競輪選手になるつもりだったので」
ここまで優勝は2回(2月25日時点)。デビュー以来コンスタントに白星を重ね、決勝にもしっかり乗っている割には少ない印象だ。ただこれは「脚力をつけるために、チャレンジでは先行」にこだわっているから。
「でも父からは『そろそろ結果を』と言われてます。父は競輪ファン歴が長いので(指摘が)的確なんですよね(笑い)。自分でもそう思うし、今期はしっかり優勝数も増やしていきたいと思います」と目を輝かせた。
今年、愛知からは養成所でゴールデンキャップを獲得した纐纈洸翔(こうけつ・ひろと)候補生がデビューする予定。やや元気のない愛知支部を「自分と(纐纈)2人で引っ張っていきたい
」という野望がある。
身体能力の高さは折り紙付き。大きな目標をかなえるためにも、これからも愚直にラインの先頭で風を切り続ける。
【Q&A】
――目標とする選手
石田 郡司(浩平)さんのようなオールマイティーな選手が一番の理想です。もちろん脇本(雄太)さんの先行力にもすごく憧れています
――課題は?
石田 いろいろありますけど、気持ちの面が特に…。メンタルのせいで(自身のポテンシャルを)つぶしているのは理解しています。練習通りの力をレースで出せるようにメンタル面も鍛えていきたいです。
☆いしだ・たくま 2001年6月8日、愛知県出身。同期の村瀬大和は岐阜第一高校時代の同級生。師匠は山田圭二(49=愛知)。自称・夜行性で「モーニングよりミッドが好き」












