元タレント・中居正広氏の女性トラブルを巡る一連の問題で、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会(委員長・竹内朗弁護士)が31日、調査報告書を公表した。
中居氏と被害女性とのトラブルについて、第三者委員会は「本事案には性暴力が認められ、重大な人権侵害が発生した」と認定。「中居氏が女性Aに対して性暴力を行い、PTSDを発症した。すなわち、女性Aは、頻回なフラッシュバック、食欲不振、うつ症状等を伴う重篤な病状が認められ、PTSDと診断され、精神科での入院・通院治療及びトラウマ治療を受けるに至った」とし、中居氏の行為について「重大な人権侵害行為に当たると解する」とした。
また、経緯については「2人での密室での食事を断ることができない状況に追い込まれたこと」と報告。中居氏の女性に対する当初の誘い文句は「今晩、食事はどうか」「メンバーを誘っている」という趣旨のもので、食事にフジの社員や番組制作に関わるメンバーも参加するように思わせる内容だったという。
しかし、結論として「中居氏は、実際には、誰も食事に誘っていなかったし、飲食店も探していなかった」と断定。中居氏は次の連絡で「メンバーは来ない」「2人だけだが、どうするか?」「飲食店を探している」という趣旨の内容を送っていたことが明かされた。
中居氏はメンバーが来られないとして飲食店での2人での食事を示して女性の同意を得たが、食事の直前に中居氏は適当な飲食店がないことや、自身のマンションの方が「安心かも」など述べたという。第三者委員会は「女性Aが断ることが困難な状況に追い込んで、マンションでの食事に同意させたとみることができる」と指摘した。
中居氏と女性の間には「圧倒的な権力格差のある関係性が存在する」「このことも踏まえれば、女性Aは、上記のようなやりとりを経て、精神的に逃げ道をふさがれたといえる」と指摘。また、女性は中居氏の誘いを受けて、最終的に同氏所有のマンションで2人で食事することに同意したが、同意について「業務上の関係において2人で食事するという限度での同意であって、それ以上のものではない」と認定した。
女性は、フジの重要取引先で番組出演者である大物有名タレント・中居氏の誘いを断ることにより仕事に支障が生じると考え「拒否できなかったのであり、やむなく断れずに食事に行っただけであった」とした。その上で、中居氏と女性Aとの関性、両者の権力格差、CXにおけるタレントと社員との会食をめぐる業務実態などから「本事案についてCXの『業務の延長線上』における性暴力であったと認められる」と結論付けた。












