「男はつらいよ」シリーズなどで知られる映画監督の山田洋次氏(94)が1日、都内で行われた「『名作発掘! 昭和100年、いま観たい映画~新文芸坐編~』山田洋次監督トークイベント」に同シリーズで助監督を務めた阿部勉氏とともに出席した。
この日は、吉永小百合をマドンナ役に迎えたシリーズ9作目「男はつらいよ 柴又慕情」が復刻上映。山田監督が当時を回顧し貴重な撮影秘話を披露した。
マドンナ役には、日本一の美女がふさわしいと考えていたという。「寅さんは身の程もわきまえずに最高のものに触れちゃう。本当の美しいものに触れちゃう。それが日本一の美女という表現になったのかな」と当時の心境を回顧した。
それまでも素晴らしいマドンナ役のキャスティングに成功していたが、大スターだった吉永の登用は念願だった。「撮影所に来るときは撮影所全体で興奮した」としみじみ。阿部氏が「(主演の)渥美清さんが気に入ってたんじゃないか」と話すと「トップスターだからね。張り切ってたんじゃないかな」と笑った。
上映には、吉永が演じたマドンナ・歌子の友人役として同作に出演した泉洋子さんが観客として来場した。山田監督は「うわー懐かしい!」と目を見開くと「あなた本当にかわいらしかった。よく来てくださいました」と語りかけていた。













