【相撲】春場所問題の外堀埋まる 3月8日初日も通常開催消滅

2020年02月29日 16時40分

尾車親方

 大相撲春場所(3月8日初日、大阪府立体育会館)が通常開催される可能性が事実上、消滅した。本紙は27日発行で報じたが、日本相撲協会のナンバー2にあたる事業部長の尾車親方(62=元大関琴風)が「通常開催はあり得ない」と明言した。

 協会は25日の時点で、3月1日に臨時理事会を開き「通常開催」「無観客」「中止」の3つの選択肢の中から結論を出すとしていた。その後に他のスポーツでは相次いで無観客や中止を決定。スポーツ庁からは中止、延期、規模縮小を要請された。尾車親方は「あの時(25日)は1日までにどういうことになっているか分からなかったけど、どんどん状況は厳しくなっている。サッカー、競馬…皆がそうなっている。相撲協会だけやるわけにはいかない」。完全に“外堀”が埋まり、通常開催を断念せざるを得なくなった。

 残された選択肢は無観客か中止かの2つ。どちらを選ぶにしても、問題は山積みだ。すでに完売している前売り券の払い戻し方法などは、ほんの一例にすぎない。尾車親方は「無観客なら(関係者が密集する)力士の支度部屋はどうするのか。中止ならいつ東京に引き揚げるのか。(感染リスクが)大阪のほうが安全なら、千秋楽(3月22日)ぐらいまで部屋で稽古させたほうがいいのか…。いっぱい細かいことが出てくる。頭が痛い」。

 すでに協会は無観客や中止を想定して対策を練っているものの、すべてが予測通りにいくわけではない。混乱は避けられそうにない情勢だ。